A.
Twitter買収に関しては「面白いことをリアルタイムで目撃できている」というのが正直な感想です。
聞くところによると、マスク氏は会社内に寝泊まりしているそうです。デスク下など適当な場所を確保しては潜り込み、起きては寝てを繰り返して自ら作業しているとか。
「本当か?」と思いましたが、テスラやスペースXでも同様のことをしていたらしいので、ありえない話でもなさそうです。
実際にプログラミングやコーディング作業などをしているというより「ナタを奮っている」というのが正しそうです。
そうした噂話…社内に詰めて一心不乱に自ら業務を遂行する姿…というのは、シリコンバレーのテック長者のそれというよりは、むしろ高度経済成長期における日本企業経営者のそれ、という気がします。
とくに、技術者出身の経営者です。
彼のツイートを注意深く観察してみたり、発言録を購入して読んでみますと、本田宗一郎と通ずるものがあるのではないか、とさえ思えてきました。
今後、Twitterがどこにどう着地するのか。
着地の仕方がハードランディングになるか、ソフトランディングになるのか。
まだまったくわからないです。
私も昭和的ブラック企業で働いていたことがあります。その際の思い出などが妙な形で立ち上がってきてしまい、「おいおい…」と引きながらも、なんとも言えない懐かしさを覚えて複雑な心境です。
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冒頭で「面白い」と書きましたが、少し後悔しています。
今般の買収劇で不幸にもレイオフされてしまった方たちは大変お気の毒に、と思います。また、彼の下で働くのはたまったもんじゃねえな、などと思います。
そもそも「いらない人間は主観&独断で切る!」というのは、スカッとした話にすべきものではないのでしょうし、そもそも国際的巨大企業でそんなことを独断で行っていいのかと首を傾げたくもなります。
しかし、それも所詮、外野から見た印象に過ぎません。
今後も実際に起きた出来事から推察していきたいと思う次第です。
ちなみに「レイオフ(layoff)」という英語は、我々日本人にとっては非常に理解しにくい概念だとあらためて思いました。アメリカとイギリスでも解釈が若干異なるようです。
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