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祖父と七夕:短冊に託された四文字――祖父が願った「世界平和」
亡き祖父は、七夕になると毎年かならず「世界平和」と書いた短冊を笹に結わえていた。「プレイステーション2が欲しい」「背が伸びますように」などと無邪気に願う孫たちの短冊の隣で、その四文字だけが異様な重みを放っていたことを今も鮮明に覚えている。... -
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インバウンド讃歌小説「当頭棒喝」
久方ぶりに新幹線に乗る機会がありました。 東京発の某新幹線の乗車率は100%に迫る勢いでした。 私が乗車した車両は、出張帰りの日本人ビジネスマンお父さん、学生と思しき若い男女に加え、インバウンド的な方々が半分くらいを占めていたと思われます。 私... -
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ユニフォームを着る
打ち合わせの席で、次のようなことを言われました。 「竹谷さんは、いつもジャケットを着ていますよね」。 すばらしい着目点です。 まさしくその通り。 ジャケットは私にとってユニフォームであり、スーツでもあると思っています。 「おいおい、スーツって... -
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いつまでも平和があると思うな
Unsplash Wulan Sari 春のお彼岸ということで、ご先祖に思いを馳せている。 ご先祖に、といっても、正直ピンとこない自分がいる。 なぜならば、会ったことがないからだ。 曽祖父は、私が2歳ごろのときに亡くなった。 私の最も近い先祖は、祖父だ。祖父の記... -
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シカゴのすごさを日本の片隅で考えていた
いろいろなところで聞かれる。 「で、行ったのか?」。 なんのことかというと、MLBのTOKYOシリーズのことであります。 ロサンゼルス・ドジャース対シカゴ・カブスの2025開幕シリーズが東京ドームで開催されました。 行けませんでした。 ドジャースの気持ち... -
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厳しかったおとこたち。
三船敏郎が好きだ。 祖父や親戚のおじさん達を介して、半ば強制的に黒沢映画を観せられてきた私は、ことあるごとに三船敏郎出演作を観かえしてきた。 ある日、彼と外国で思わぬ邂逅を果たしたことがあった。 わたしが初めて海外に行ったのが15歳の時、アメ... -
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グレービー・ソースとアヒル肉、そして革命。日本でみかけた、終わらぬ伝統芸能。
外国人A「...Oi, mate, tell me somethin’—who do ya zink taught you lot ‘ow to cook and speak, eh? Oh wait, lookin’ at ya, seems like you didn’t master either! (おい、なぁ、誰が料理としゃべり方を教えてやったと思ってんだ? あぁ、でもよく見... -
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デザインと情報設計の本質をほんのり探る──活版印刷とWordPressに見る余白の哲学
わたしはWEBコンテンツ制作において、長年WordPressを愛用してきました。 個人の投稿から企業のプレスリリース、「中の人」的投稿まで。思い返してみると、ありとあらゆる投稿を、このWordPressで行ってきたのです。 リリース後しばらくは、今となっては古... -
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ふつうの大事さ。
「普通」という言葉を聞くと、どこか退屈で、ありふれたものを想像してしまう。しかし、日常のなかにある「普通」がどれほど大切なものか、意識したことがあるだろうか。私は、ほとんどなかった。 たとえば、朝起きて、歯を磨き、コーヒーを飲み、仕事に行... -
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「坂の上の雲 (22)二○三高地(後編)」
このページにはアフィリエイト広告またはアフィリエイトリンクが含まれます J.Takeya 2024 昨晩はNHKドラマ「坂の上の雲」を観た。 第22回「(22)二○三高地(後編)」。 https://www.nhk.jp/p/ts/X7PG14YX57/episode/te/46JK5XXJNK/ おそらく、このドラマシリ...
